2026 / 10 / 06 BLOG

260911 <ホスピタリティから始める経営73> ファミリービジネスと同族会社の違い

みなさま、おはようございます。
チャレンジ・ユア・リミッツ株式会社の長田です。

読者の方から「ファミリービジネスと同族会社」は
どう違うかと言う質問を受けました。
今日はその違いの話をしたいと思います。

「ファミリービジネス」と「同族会社」は似ていますが、
見る角度が違います。

【ファミリービジネス】
基準: 経営・所有・承継に一族が関与
主な視点: 経営・組織・家族関係
対象: 上場・非上場を問わない
問題になる点: 事業承継、後継者、家族間の関係、所有と経営
法律上の位置づけ: 必ずしも明確な法的定義はない

【同族会社】
基準: 株主構成による税法上の区分
主な視点: 税務
対象: 法人税法の要件に該当する会社
問題になる点: 役員報酬、会社との取引、留保金課税など
法律上の位置づけ: 法人税法上の明確な区分

簡単に言えば、
• ファミリービジネス=家族が所有・経営・承継に関わる経営学上の概念
• 同族会社=税法上の株主構成・支配関係による区分
という違いです。

例えば、創業家が株式の大部分を持ち、
親子で経営している中小企業は、
通常「ファミリービジネス」であり、
税法上の「同族会社」にも該当します。

一方、次のようなケースがあります。
•  創業家が株式を保有しているが、
経営はプロ経営者に任せている上場企業
→ ファミリービジネスと考えられる場合がありますが、
一般的な中小の同族会社とは性格が異なります。

• 一人のオーナーが株式の大部分を持つが、
家族は経営にも承継にも関与していない会社
→ 税法上は同族会社でも、
ファミリービジネスとしての要素は弱いといえます。

ファミリービジネスには、
会社だけでなく次の3つの要素があります。
1. 家族(ファミリー)
2. 株式・財産の所有(オーナーシップ)
3. 会社の経営(ビジネス)

この3つが重なり合うため、一般企業にはない
「親子関係」
「兄弟関係」
「相続」
「事業承継」
「一族の理念」
といった問題が経営に影響します。

したがって、FBAAで扱うファミリービジネスは、
単なる「親族経営の会社」ではありません。
会社の業績だけでなく、
家族・所有・経営の三つを長期的に整え、
次世代へ受け継ぐことまで含んだ概念です。

人間関係に難しさはありますが、
協力関係が構築できれば
圧倒的に強い企業が出来上がります。

これもまた、
「ホスピタリティから始める経営」
だと思っています。

それでは今日も、良い一日をお過ごしください。