2026 / 02 / 28 BLOG
20260227 <長田通信34> スポーツ型マネジメントにおける「責任の取り方」

みなさま、おはようございます。
チャレンジ・ユア・リミッツの長田です。
前回のメルマガでは、
「スポーツ型マネジメント」についてお話ししました。
人を管理するのではなく、
才能を信じ、
勝てる環境を設計することが経営である
という考え方です。
今日は、その続きとして
「責任の取り方」について書いてみたいと思います。
日本で誤解されがちな「責任」の取り方。
日本の会社では、
責任を取る=辞任する
と捉えられることが少なくありません。
業績が悪化した。
問題が起きた。
その結果、トップが辞める。
一見、責任を取っているように見えますが、
私はここに強い違和感を持っています。
なぜなら、
辞めても会社は良くならないケースを
数多く見てきたからです。
スポーツの世界では、
責任の意味が違います。
スポーツの世界では、
負けた時に真っ先に問われるのは、
選手の根性や努力ではありません。
戦術は正しかったのか
起用は適切だったのか
準備や設計に問題はなかったのか
監督やGMは、こう言います。
「この敗戦は、私の判断の責任です」
これは、
自分を罰するための言葉ではありません。
次に勝つために、何を修正するかを引き受ける宣言です。
スポーツ型マネジメントで言う「責任を取る」とは、
誰かを処分することでも、
頭を下げることでもありません。
判断を引き受けることです。
この戦略を選んだのは誰か
この体制を決めたのは誰か
この数字の見方を許してきたのは誰か
その答えを
「自分だ」と言えるかどうか。
ここからしか、修正は始まりません。
本当の無責任とは何か。
私が現場で感じる
本当の無責任は、別のところにあります。
間違っていると分かっているのに、変えない
問題は見えているのに、先送りする
皆が気づいているが、誰も決めない
気づいているのに直さない。
これは、辞任よりも
ずっと重い無責任です。
間違いを発見し、修正する勇気
スポーツでは、
ハーフタイムで戦術を変えることは当たり前です。
企業経営でも同じです。
利益が出ない構造を修正する
値上げできない理由を整理する
機能していない会議をやめる
合わない人事を見直す
責任を取るとは、
間違いを認め、修正を決断することです。
辞任以外の「責任の取り方」
責任の取り方は、辞任だけではありません。
判断の誤りを言語化する
戦略や方針を修正する
役割と権限を組み替える
数字と現実を正しく共有する
再発防止を仕組みに落とす
結果が出るまでやり切る
これらはすべて、
辞めるよりも重い責任です。
事業再生は「責任の取り方」を変えること。
私が行ってきた事業再生も、
社員を責めることではありませんでした。
設計が間違っている
数字の見方が間違っている
決める仕組みがない
この「判断の誤り」を修正してきただけです。
赤字企業は、
能力の低い人の集まりではありません。
修正されていない組織なだけです。
スポーツ型マネジメントの責任とは
責任とは、
辞めることではなく、
判断を引き受け、
修正し、
勝てる形をつくること。
これが、
スポーツ型マネジメントにおける
本当の「責任の取り方」だと、私は考えています。
日本企業は、まだ立て直せます。
必要なのは犠牲ではなく、
設計と修正の勇気です。
どうぞ、
良い一日をお過ごしください。
